MSX MAGAZINE 永久保存版3号

こちらのサイトで知ったんですが、
MSX MAGAZINE 永久保存版3号でてたんですねぇ〜
ということで、zaurusMSXエミュレータが新たな作者の下、アップされてました。
これは導入せねばということで入れてみたのですが・・・
かんどぉ〜です!
まず、これまでのzaurusMSXエミュレータとは速度が違います!
なんだか、ホント実記並み。
おいらはいまでも実機(Panasonic FS-A1ST / MSXturboR)持ってるんですが、
こいつは、本当に驚きのできです!
キーバインドもよく考えられており、MSX好きの方がつくられたのだなぁ〜と実感するできになってます。
ということで、大好きなYs(イース)シリーズから3作目「Wanderers From Ys」と
これまた大好きなXak(サーク)シリーズから1作目「Xak 〜the Art of Visual Stage〜」を
おいらのザウルスSL-C750で動作させたときのレビューを行います。


迷作とよばれた「YsIII」
まず、YsIIIこと「Wanderers From Ys」の説明をざっとご紹介。
これは日本ファルコムというメーカーが発売している「イース」シリーズの3作目の作品です。
イムリーなネタとして、今月30日にWindowsイースシリーズ最新作「Ys フェルガナの誓い」が
発売されますが、実はこれ、ベースがこの「YsIII」なんです。


名もなき山村に生まれ、燃えるような赤い髪の毛をした少年アドル・クリスティンが16歳のとき、
彼は広大な世界を目にしようと冒険に出る。。。
行き着いた場所は、かつて「イース」と呼ばれた二人の女神が統治する楽園があった場所。
今では魔物と呼ばれる怪物たちの恐怖で、人々の心は蝕まれ、混沌の時を奏でるだけの国となったエステリア。
ここで少年は二人の少女と出会い、かつて「イース」を統治していた六人の神官の力を受け、
かつての平和を取り戻すべく、天空の町と化した「イース」を目指す(イースI&II)
その後、アドルは冒険中に知り合ったドギとともに、彼の生まれ故郷「レドモント」を目指す。
途中、凶暴化した野生動物に襲われ、また行く先々では「レドモント」の不吉なウワサを耳にする。
故郷に降り立ったドギ、そこで幼馴染だった少女エレナと再会するが、兄のチェスターの姿は見えなかった。
アドルは採掘場での事故で身動きが取れなくなった責任者エドガーを救出するも、悪名高き城主マクガイアの手先と遭遇。
マクガイアの背後に見え隠れする「ガルバラン」という言葉。
マクガイア城主の背後に強大なちからが現れ、アドルたちを追い詰めてゆく。
ドギのかつての師匠との出会い、エレナの兄、チェスターとの心のすれ違い。。。
アドルは困難を乗り越え、強大な敵に打ち向かってゆく(YsIII)


ということで、「イース」を舞台にしていない、横スクロールになった、ストーリーが単純、、、とまぁ
いろいろあって、当時は相当賛否両論を生んだゲームでした。
ですが、自分としてはイースシリーズをIIIからといた人間でもあるので(^^;
とにかく思い入れが激しいです。
何度MSX版、クリアしたかわかりません!
っということで、早速zaurusでやってみたわけですが。。。
これがめちゃいいです!
そのまんま(^^;
オプションとしては

  • uperiod 3 -msx2+ -joy 1 -direct -msxmusic -rate 22050 -crop

な感じです。
実機よりちょっと早いかも。
まったく問題なしです。
ディスクチェンジも問題なし。
ただイースシリーズはファンクションキーでユーザディスクへのセーブ/ロードを要求するので
そのままでは問題なのですが(ファンクションキー対応のバイナリならきっと問題ないはずです)
自分としてはfmsxそのもののsave機能(Fn+down/up)を利用してるので問題ないです。


で、次に同様にXakもやってみたんですが。。。
まず概要から。。。
フェアリスの町に少年がいた。
彼の名はラトク・カート。
青い髪の少年だ。
彼には盲目の母親と、消息不明になった冒険家の父親がいる。
ある日、尊重の家にウェービス城からメッセンジャー・ピクシーが王からのメッセージをラトクの父宛に持ってきた。
彼の祖先はかつてバドゥーと呼ばれる強大な妖魔を封印した。
しかし、そのバドゥーの封印が何者かの手によって解け、再び活動を開始したというのだ。
消息不明の父のかわりにラトクはバドゥーを再び封印すべく冒険にでる。


ということで、ストーリーは結構ありがちなんですけど(^^;
マイクロキャビンという当時AVGアドベンチャーゲーム)ばかり作っていたメーカーが
初めて出した本格的RPG(しかもアクション!)、それがXakシリーズなんです。
グラフィックもサウンドもこりまくりで、
グラフィックはSCREEN7という高解像度モードを使用。
サウンドは当時MSX2で発売されたばかりのFM−PACで拡張のできたMSX MUSICを採用し、
PSG音源とあわせて絶妙なサウンドを奏でてくれました。
いまでも最高のゲームミュージックです。
で、これが再現できるかな〜と、軽い気持ちでやったんですが。。。
すんごい!!!!(@o@)/
そのまんま。
曲もグラフィックもスピードも申し分なしです。
あ、そうそう、おいらのザウはスペシャカーネルでクロックも上げてありますので、
ノーマルだとどうだかわかりません。。。ごめんなさい。
ということで、せっかくなので、
ここまで動くのならと、
ランチャー用のシェルをいじってみたので公開です。

>cat zemufeex_msx.sh
#!/bin/bash

export SDL_FB_SIZE=640x480
export SDL_FB_DIRECT=1

cd /home/zaurus/msx ←ロムとfmsxバイナリ保存場所

#PROCESS=`ps -ef|grep joy2key-z|grep -v grep|cut -d" " -f7 `  ←ジョイスティック用
#if [ "$PROCESS" ];then ←ジョイスティック用
# sudo kill $PROCESS ←ジョイスティック用
#fi

# Joystic check
#sudo /home/QtPalmtop/bin/joy2key-z -config msx 1>/tmp/msx_rom.log 2>&1 & ←ジョイスティック用


DRIVE="-diska "

OPTIONS=""

DISKIMGS=`cat $1/$2`

for DISKIMG in $DISKIMGS
do

OPTIONS="$OPTIONS $DRIVE $1/$DISKIMG"

done

echo $OPTIONS > /tmp/msx.image.log

./fmsx -uperiod 3 -msx2 -joy 1 -direct -msxmusic -rate 22050 -crop $OPTIONS -state $2.sta


#PROCESS=`ps -ef|grep joy2key-z|grep -v grep|cut -d" " -f7 ` ←ジョイスティック用
#if [ "$PROCESS" ];then ←ジョイスティック用
# sudo kill $PROCESS ←ジョイスティック用
#fi ←ジョイスティック用

exit 0

こんな感じ。
これはディスクゲーム用です。
拡張子msxというファイルをつくり、そこに必要なゲームディスクをならべて書いておけば
「Fn」+「L」でディスクチェンジができます。
ちなみにロムは/home/zaurus/msxにおいてください。


実はC750+REX-CFU1でジョイパッドでもゲームできるような仕組みも入れています
コメントアウトをはずし、以下の説明にある手順も行う必要があります)。


ジョイパッド化への道(C750用)


http://hr0.at.infoseek.co.jp/joy2key-z.tar.gz


まず、上記プログラムをダウンロードします。
これを展開し、
.joy2keyzrcをルートのカレントに、
joy2key-zを/home/QtPalmtop/bin/に置きます。
その後、/etc/usbmgrに以下のリスト1スクリプトを作成します。


リスト1 joy2key.sh------------------------------------------------

#!/bin/sh

. /home/root/.profile >/dev/null 2>&1

PROCESS=`ps -ef|grep joy2key-z|grep -v grep|cut -d " " -f 8 `

if [ "$PROCESS" ];then
kill $PROCESS
fi



rm /dev/kbd
rm /dev/input/js0

mknod /dev/kbd c 241 0
mknod /dev/input/js0 c 13 0

/home/QtPalmtop/bin/joy2key-z -config msx & ←①

これに実行権限をつけておきます。

chmod +x /etc/usbmgr/joy2key.sh

その後usbmgr.confで自分のパッドが認識されているところを

# UMIPI's Joy Stick[???]
vendor 0x663 product 0x9806 script joy2key.sh module hid , joydev

のように書き加えます。

ここでのカレントディレクトリの
.joy2keyzrcファイルを編集し、
以下のように記述します(C750用)

リスト2
START snes9x
# x s c d a z ent spc tab tab

  • buttons 0x18 0x13 0x03 0x04 0x01 0x1a 0x1c 0x5c 0x41 0x41

# up dwn rgt lft

  • axis 0x23 0x26 0x24 0x25

START PC88
# z x e i s z ent spc tab tab

  • buttons 0x1a 0x18 0x05 0x09 0x13 0x1a 0x1c 0x5c 0x41 0x41

# up dwn rgt lft

  • axis 0x23 0x26 0x24 0x25

START msx
# z x e i ent spc tab tab s z

  • buttons 0x1a 0x18 0x05 0x09 0x1c 0x5c 0x4f 0x49 0x13 0x1a

# up dwn rgt lft

  • axis 0x23 0x26 0x24 0x25

これで抜き差しをしてみると、
十字キーやボタンでmsxを利用するキーがメモ帳などで書けるようになると思います。
※利用しているジョイパッドにより、上記設定は変わる可能性があります。


ちょっとここで詳細を書きますと、
リスト1ではJOYPAD用のデバイスの再作成を行っています。
もともとC750にはデバイスがないのですが、
mknodで正しい番号を与えてあげれば作成されるようなので
無理やり作成しています。
また、差し替えた際に、従来のデバイスが残っているとうまく
認識しないようなのでrmコマンドでデバイスを無理やり消している
作業を行っています。
それさえ行えれば後はjoy2keyというコマンドがそのデバイス
認識してくれるのでjoy2keyの設定方法に従うだけということになります。
ただ、zaurusはキーボードからの入力でウェイトがかかるのか、
引っかかったような動作になるので、シューティングなどは相変わらず向きません。
KeyHelperでリピート無効にしても、引っかかりは起ります。
パッドで動作させるとより顕著にその症状が出るので、残念なのですが
十分遊べるとおもいますので、ぜひトライしてみてください。
それと、リスト1の①をコメントアウトか削除して、
先ほどのzemufeex_msx.shとsudoコマンドを導入しておけば
Z Emu Front Endから実行するだけでジョイパッドから利用できます。
そのときは設定で「by sysテm」で動作させてください。
そうしないと、十字キーがなぜか逆転します(詳細不明)。


ちょっと説明不足でなんなんですが、上記説明で理解できない人は
無理はしないように!


ということで、今日は最強に長い文章。
すでに書き始まってから1時30分!
でも、こんなにすばらしいzaurusMSXを提供してくださった新瀬さんには
感謝するばかりです。
ということで、今日はここまで!